眉毛を生やすための方法と伸びる仕組みをご紹介
眉毛のトレンドは時代の流れによって変化していきます。
現在は男女ともに太眉が主流です。眉毛は顔の印象を変える重要なパーツです。自分の骨格に似合う範囲でトレンドを抑えておきたいところです。
太眉にしたくても、「生まれつき眉毛が薄い」「細眉が流行していた時期に抜きすぎて生えてこなくなってしまった」といった理由で、お悩みの方もいることでしょう。
しかし、あきらめることはありません。眉毛は毎日のケア次第で濃く、太く、そして再び生えてくるように促すことができます。
今回は、眉毛を生やすための方法と、眉毛が伸びる仕組みについて詳しくご紹介いたします。
眉毛は顔の中でも小さいパーツですが、お手入れをするときは注意が必要です。
流行りや自分の好みに合わせてセルフで整えた眉毛が、「実はあなたに似合っていない」なんてことも…。「きつそう」「頼りなさそう」といった意図しない印象を相手に与えてしまうこともあるんです。
一度処理してしまった眉毛を戻すのは大変。眉毛はしっかり生え揃うまで約1ヶ月かかるとも言われています。だからこそ処理する前に、あなたに似合う眉毛の形、正しいケアの仕方を知ることが大切。
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「眉毛を整えている男性=ナルシスト」ではなく、洋服選びや髪を整えることと同じくらい当然のことなのです。
眉毛サロンなら、眉毛が濃い、薄い、左右のバランスが気になるなど、
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あなたの「なりたいイメージ」をどんどん具体化します。
さらに、施術後にはご自宅での正しいセルフケア方法もご説明します。
眉毛が薄くなる5つの原因
眉毛が薄くなる主な原因は次の5つです。まずは自分の眉毛が薄い原因を特定することで、適切な「まゆ育」方法を見つけられるでしょう。
1. 抜き過ぎてしまった
90年代から2000年代初期にかけて流行った細眉の影響で、眉毛を抜き過ぎ生えてこなくなってしまった人は少なくありません。
成長期の眉毛を無理に抜くと、毛包が傷つき、新しい毛が育ちにくくなってしまいます。また、同じ場所の毛を繰り返し抜いてしまうことで毛包が炎症を起こし、毛が生えてこなくなってしまうケースもあります。
傷んだ毛包を修復するための栄養成分を与えてあげましょう。
2. 生まれつき眉毛が薄い
遺伝によって生まれつき眉毛が薄い人もいます。毛が細い、眉毛の本数自体がまばらで少ないなど、タイプはさまざまです。
1本1本の眉毛が細いタイプの人は、眉毛の成長期が通常よりも短く、眉毛が完全に成長しないまま抜け落ちてしまっている可能性があります。
成長期を伸ばし、眉毛をできるだけ太くするアプローチが必要です。
3. ホルモンの影響
眉毛だけでなく、体毛の成長にはホルモンバランスが大きく影響しています。
甲状腺ホルモンによる脱毛
脳や心肺機能の活性化や新陳代謝の促進など、体にとって重要な働きをする甲状腺ホルモンが多すぎたり少なすぎたりすることを、「甲状腺異常」といいます。甲状腺異常にはさまざまな症状が現れますが、そのひとつに抜け毛があります。とくに「甲状腺機能低下症」になると、眉毛の外側の3分の1が抜け落ちてしまうこともあります。[注1]
頭髪や眉毛の脱毛だけでなく、倦怠感や低体温、体重増加などの症状が見られるときは、すぐにかかりつけの内科で受診しましょう。
[注1]一般社団法人 日本内科学会:日本内科学会雑誌 第79巻 第7号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/86/7/86_7_1147/_pdf
女性ホルモンや男性ホルモンによる脱毛
また、女性ホルモンや男性ホルモンの乱れによって眉毛が抜けてしまう場合もあります。女性はプロゲステロン、男性はテストステロンの減少で眉毛が薄くなる傾向にあります。
妊娠中の女性一時的なもので、出産を終え体長が戻ると同時に髪の毛や眉毛も復活します。
女性ホルモンや男性ホルモンの分泌は、生活習慣が大きく影響します。食生活や就寝時間、運動量などを見直してみましょう。
4. 生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れはホルモンの乱れだけでなく、血行不良の原因にもなります。血行不良になると、血液を通して眉毛に栄養をしっかり運べなくなり、毛の成長を妨げてしまいます。
5. メイクの洗い残し
アイブロウペンシルやパウダーなどで眉を描き足している場合は、メイクオフがきちんとできているか確認してみましょう。毛穴が詰まりや毛包の炎症によって眉毛が薄くなっている可能性があります。日焼け止めクリームなども同様です。
今日から始められる眉毛を生やす方法8つ
太く健康な眉毛が生えるどうかは、毛母細胞の数で決まります。毛母細胞の数は毛包幹細胞の増殖率に比例するため、どれだけ毛包幹細胞の働きを高めることができるかが重要です。
毎日のケアで毛包幹細胞へのダメージを軽減させ、十分な栄養を与えてあげましょう。
眉毛を生やすための効果的な方法は次の8つです。
1. 眉毛の毛穴に詰まった汚れはしっかりオフする
額から流れてくる汗をキャッチする眉毛は、メイクだけでなく汗や皮脂汚れなどが毛穴に溜まりやすくなっています。メイクオフの際は目元や口元だけでなく、眉毛のメイクと皮脂汚れもしっかり落としてあげましょう。
強くこすってしまうと眉毛がダメージを受けてしまいます。コットンで優しく拭き取るか、撫でるように洗い流しましょう。
2. 眉毛美容液を塗る
毛穴を清潔にしたあとは、眉毛専用の美容液を塗って眉毛に栄養を与えましょう。朝晩の1日2回、洗顔後(またはお風呂上がり)に、眉毛に流れに沿って塗るだけでOKです。
眉全体にサッと簡単に塗りたい人はブラシタイプ、細かい部分にもたっぷりと塗りたい人にはチップタイプやペンタイプがおすすめです。
眉毛美容液を選ぶときは成分をチェック
眉毛美容液には多数の種類があり、含まれている成分や組み合わせもさまざまです。たとえばアラントインやグリチルリチン酸二カリウムには抗炎症作用、パントテン酸には血行促進、ワイドラッシュ、キャピキシルにはまつ毛を抜けにくくする作用があります。
成分表示は含有量の多いものから記載されているので、自分の眉毛に合った成分がメインになっている美容液を選びましょう。
生まれつき眉毛が薄い人には、眉を濃くするピディオキシジル(ミノキシジル類似成分)がおすすめです。
抜きすぎて薄くなってしまった人は、ワイドラッシュやオリゴペプチド-20で傷んだ毛包を修復し、たんぱく質を増やして眉毛を抜けにくくしましょう。
3. 眉毛専用の育毛剤を使用する
より効果を高めたい場合は、眉毛専用の育毛剤を試してみるのもよいでしょう。とくに眉毛が生まれつき薄い場合は、第一医薬品の育毛剤に含まれる有効成分・メチルテストステロンがおすすめです。男性ホルモンであるテストステロンのメチル誘導体で、眉毛の発毛を促します。
第一医薬品の育毛剤は薬剤師さんの指導のもと購入・使用が必要です。
4. 育毛に有用な天然オイルを塗る
タンパク質やビタミン・ミネラルを多く含んだ天然オイルを塗るのもよいでししょう。眉毛に潤いと健康を与えてくれます。ココナッツオイルやカスターオイルがおすすめです。カスターオイルには抗酸化作用もあります。
5. ワセリンなどで眉毛を保湿する
ワセリンなどで皮膚に潤いを与えるだけでも十分「まゆ育」になります。眉毛が成長しやすくするためには、皮膚を保湿して柔らかくすることが大切だからです。
育毛というよりは、今ある眉毛を保護する目的で使用しましょう。
6. マッサージや蒸しタオルで目の周りの血行促進
眉毛の毛包にたくさんの栄養を送るためには、目の周りの血行を促進し、血の巡りを良くすることが重要です。お風呂上がりにやさしくマッサージしたり、就寝前に蒸しタオルやホットアイマスクで目元を温めたりしてあげましょう。
7.「まゆ育」を意識した食生活を心がける
健康な眉毛を生やすためには、体の外側だけでなく内側へのアプローチも必要です。毛の栄養素となるビタミンB群・タンパク質・亜鉛が含まれた食品を積極的に食べるとよいでしょう。とくに亜鉛は不足しがちな栄養素なので、意識して摂取するように心がけましょう。
反対に、皮脂の分泌を活発にする香辛料の摂り過ぎや、高脂質の食べ物は控えましょう。アルコールの過剰摂取も毛の成長を妨げる要因のひとつです。
ただし、香辛料やアルコールは、適度に摂取することで血行を促進させます。嗜む程度にしておきましょう。
8. ストレスは溜めずに発散させる
ストレスはホルモンバランスの乱れだけでなく、自律神経の乱れや筋肉を緊張させて血行不良を引き起こすなど、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
こういった体の影響を受けて、眉毛が生えるサイクルが乱れ、抜け毛が増える原因になる可能性もあります。
好きな音楽を聞く、アロマオイルを焚く、ゆっくりと湯船につかる、適度な運動をするなどして、ストレスはできるだけ溜め込まないようにしましょう。
眉毛が伸びるメカニズム
眉毛は頭髪やほかの体毛と同じく、「毛周期」と呼ばれるサイクルによって発毛・成長・脱毛を繰り返します。
毛周期の段階は、毛が生えて伸びる「成長期」、成長が止まり抜ける準備に入る「退行期」、毛が抜け落ちてゆく「休止期」の3つに分けられます。
生えている眉毛の90%は休止期の毛で、成長期の毛はわずか10%といわれています。
時期による眉毛の様子と、発毛から脱毛まで流れは次のとおりです。
成長期:1〜2ヵ月
毛包幹細胞が増殖、毛包の底で毛母細胞になります。毛母細胞は毛包の底にある毛乳頭から栄養分を受け、分裂を繰り返します。新しい毛の誕生です。
古い毛は新しい毛の成長とともに押し上げられ、やがて抜け落ちます。その後も新しい毛はどんどん成長していきます。
退行期:2〜3週間
毛母細胞の分裂が徐々に減少し、成長が止まります。毛乳頭からも分離し、毛が抜け落ちるまでの退行期に入ります。
休止期:3〜4ヵ月
毛母細胞の減少で毛包が萎縮し、毛乳頭も活動を休止します。毛は上へと押し出され、どんどん抜け落ちていきます。洗髪やブラッシングで大量に毛が抜ける時期です。
眉毛の毛周期は5ヵ月
頭髪の毛周期は3〜6年と長く、成長期は2〜6年です。対して、眉毛の毛周期はおよそ5ヵ月程度で、そのうち成長期は1〜2ヵ月程度です。成長するスピードは1日に0.18mmといわれています。眉毛が1cm伸びるためには2ヵ月かかり、その頃には成長期が終わってしまうのです。
また、今生えている眉毛のおよそ90%は休止期の眉毛で、成長期の眉毛は残りの10%程度です。
太くて抜けにくい、健康な眉毛を生やすためには、この短い成長期のあいだにできるだけ栄養を送り込み、細胞の働きを促進させることが重要です。
毛包幹細胞の増殖が促進され毛母細胞の数が増えれば、休止期から成長期への移行速度も上がります。
眉毛は顔の中でも小さいパーツですが、お手入れをするときは注意が必要です。
流行りや自分の好みに合わせてセルフで整えた眉毛が、「実はあなたに似合っていない」なんてことも…。「きつそう」「頼りなさそう」といった意図しない印象を相手に与えてしまうこともあるんです。
一度処理してしまった眉毛を戻すのは大変。眉毛はしっかり生え揃うまで約1ヶ月かかるとも言われています。だからこそ処理する前に、あなたに似合う眉毛の形、正しいケアの仕方を知ることが大切。
近年、眉毛を整える男性が急増中!
「眉毛を整えている男性=ナルシスト」ではなく、洋服選びや髪を整えることと同じくらい当然のことなのです。
眉毛サロンなら、眉毛が濃い、薄い、左右のバランスが気になるなど、
高い技術を持ったプロがあなたの眉毛のお悩みを徹底的にヒアリング。
あなたの「なりたいイメージ」をどんどん具体化します。
さらに、施術後にはご自宅での正しいセルフケア方法もご説明します。
眉毛を生やすにはお手入れの積み重ねが必要
眉毛を生やすためには、「眉毛の毛周期を理解すること」「自分の眉毛が薄い原因を特定すること」「自分に合った眉毛ケアを行うこと」が大切です。
眉毛の成長期を逃さないためにも、眉毛ケアは毎日かかさず行いましょう。
眉毛は第一印象を左右する大切なパーツです。自分の眉毛がしっかり生えていれば、整えることでどんなトレンドにも対応できるでしょう。