knowledge of men's eyebrows

眉毛のデザインの一つとして、そり込みがあります。眉毛のそり込みは、個性をアピールできるデザインですが、自分でそり込みを入れる場合、どのような方法で行えば良いのでしょうか。

本記事では眉毛のそり込みを入れる位置や似合う方の特徴、失敗した場合の対処方法などを解説します。眉毛のそり込みを入れたい方、入れようか迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

眉毛のそり込みとはどのようなもの？

眉毛のそり込みとは、眉毛の一部に斜めなどのラインを入れることを指します。「スリット」や「スクラッチ」とも呼ばれ、ファッション性を高めたり個性をアピールしたりできるデザインです。

眉山から眉尻の間に斜めのラインを1～2本入れるデザインや、眉山にV字型やX字型のラインを入れるデザイン、眉頭から近い箇所にラインを入れるデザインなどがあります。両眉に入れる方もいますが、片眉だけに入れる方が多いです。

眉毛のそり込みは、1970年代にアメリカのニューヨークで誕生した「ヒップホップカルチャー」にルーツがあります。ラッパーやダンサーが自己表現の一環として、眉毛にそり込みを入れたのが始まりです。1980年代には日本でも、ヒップホップアーティストのファンの中に、眉毛にそり込みを入れる人が見られるようになりました。

その後、1990年代以降にヒップホップカルチャーがファッションとしても流行したことで、トレンドに敏感な人を中心に眉毛のそり込みが広まりました。また近年はK-POPアイドルの中にそり込みを入れる人が増えたことで、再び注目が集まっています。

そり込みを入れる位置はどこ？

前述した通り、そり込みのデザインにはさまざまなものがあり、そり込みを入れる位置が正確に決まっているわけではありません。

ただし最も一般的なのは、眉毛の一番高い位置である「眉山」から、眉毛の一番外側である「眉尻」の間です。デザインも人それぞれですが、1～2本程度のラインをそり込んでいるパターンが多く見られます。

インターネットや動画サイトでチェックして、いろいろなデザインを見てみると、ご自身に合うデザインが見つけやすいでしょう。好きなアーティストのデザインを真似してみるのもおすすめです。

眉毛のそり込みが似合う人とは？

細いラインでも個性を強く演出できる眉毛のそり込みは、人とは違うファッションを好んでいる方に似合うデザインです。エッジの効いたおしゃれを楽しみたい方は、そり込みを入れることで、よりセンスを際立たせられるでしょう。

またそり込みがマッチするファッションスタイルを好む方も、眉毛のそり込みが似合いやすいです。後述するファッションスタイルを日頃から好んでいる方は、そり込みを入れると、スタイル全体の統一感が生まれるでしょう。

眉毛のそり込みがマッチするスタイル

ではどのようなスタイルなら、眉毛のそり込みがマッチしやすいのでしょうか。眉毛のそり込みがマッチしやすい2つのスタイルをご紹介します。

ヒップホップスタイル

眉毛のそり込みがマッチするスタイルの一つは、ヒップホップスタイルです。

前述した通り、眉毛のそり込みはヒップホップにルーツがあります。ヒップホップファッションとの相性が良いので、普段からヒップホップスタイルでファッションを統一している方や、DJやラッパー、ダンサーなどヒップホップカルチャーに携わっている方におすすめです。

個性的なスタイル

個性的なスタイルも、眉毛のそり込みがマッチしやすいです。

眉毛のそり込みを入れると、シャープな印象がプラスされるので、ファッション全体が引き締まりやすいです。個性が強い眉毛のそり込みですが、ファッションが個性的な方ならアンバランスな印象になりません。

斬新なシルエットの服やハイセンスな色や柄の組み合わせなどを好む方が眉毛のそり込みを入れると、ファッションのアクセントになるでしょう。

眉毛のそり込みはかっこ悪い？

眉毛のそり込みを入れたいと思っている方の中には、眉毛のそり込みを検索した際に「かっこ悪い」「ダサい」といったワードが出てきて、気になっている方もいるのではないでしょうか。

最初に流行したのが1990年代頃だったため、「眉毛のそり込み＝時代遅れ」というイメージを持つ方もいるようです。またやんちゃな印象や作り込み過ぎている印象を受ける方もいるので、抵抗を感じる方がいるのも事実でしょう。年配の方の中には、男性が眉毛をそること自体を「ヤンキーっぽい」と感じる方もいます。

しかし近年K-POPアイドルを中心に眉毛のそり込みがリバイバルしていることもあり、眉毛のそり込みはトレンドになりつつあるといえます。さりげなくラインを入れることでクールな印象になるため、今後日本でもさらに浸透する可能性は十分に考えられるでしょう。

眉毛のそり込みを入れてかっこ悪い印象にならないようにするためには、ファッションやヘアスタイルとの統一感を意識することがポイントです。

眉毛にそり込みを入れる方法

眉毛のそり込みは、セルフで入れることも可能です。セルフで入れる際は、以下のアイテムを用意しましょう。

●眉毛用ハサミ
●眉毛用コーム
●白いアイライナー or コンシーラー
●テープ
●眉毛用シェーバー
●毛抜き

では、そり込みを入れる方法を順番に見ていきましょう。

毛の長さを短く整える

まず眉毛用ハサミを使って、毛の長さを短く整えましょう。

毛を切る前に眉毛用コームを使い、毛流れを整えると、短く切りそろえやすくなります。一度にカットしてしまうと毛の長さにばらつきが生まれて、全体的にむらができてしまうため、少しずつカットするようにしてください。

眉毛の周辺にムダ毛が生えてきている場合は、眉毛用シェーバーを使ってきれいにしておくと、眉毛のそり込みのラインが際立ちやすいです。

そり込み位置に印を付ける

次に、白いアイライナーもしくはコンシーラーを使って、そり込み位置に印を付けましょう。コンシーラーを使う場合は、先ができるだけ細いペンタイプがおすすめです。

この印を基準にしてそり込みを入れます。

そりやすいようにテープを貼る

そり込み位置に印を付けたら、印を挟むようにテープを貼りましょう。

テープを貼っておけば、そるべきではないところを誤ってそってしまうのを防げます。そり込み位置の印にぴったり沿うようにテープを貼りましょう。少しでも隙間が空いているとずれて失敗してしまう恐れがあるため、剥がれないようにしっかり貼ることがポイントです。

印を付けた部分をそる

テープを貼ったら、印を付けた部分を眉毛用シェーバーでそっていきます。

テープを剥がさないように気を付けながら、慎重にそっていきましょう。眉毛用シェーバーをゆっくりと上下に動かすと、きれいにそりやすいです。

なお2本以上ラインを入れる場合は、先に目尻に近い方からそり、次に目頭側に付けた印の部分をそりましょう。

そり残りを取り除く

最後にそり残しを毛抜きで取り除きましょう。

まずテープを剥がし、印を落として、どのようにラインが仕上がっているか確認します。うまくそれていない箇所があれば、そり残した毛を毛抜きで一本ずつ抜いてください。

眉毛のそり込みに失敗したときの対処法

眉毛のそり込みに失敗したときは、アイブロウペンシルを使ってカバーするのがおすすめです。アイブロウペンシルでそり過ぎてしまった箇所に一本ずつ毛を描くようにして隙間を埋めると、自然な印象になります。

また帽子やメガネで隠せる場合もあるので、失敗した場合は試してみましょう。前髪が長い方なら、前髪を下ろして過ごすのも一つの方法です。

眉毛のそり込みを検討する際の注意点

眉毛のそり込みを検討する際は、ご自身の眉毛をチェックしてみましょう。眉毛がもともと薄い方は、そり込みを入れてもラインがしっかり出ないので、思ったような仕上がりにならない可能性があります。

またそり込んでも仕事柄問題ないかを検討することも大切です。眉毛のそり込みはやんちゃなイメージを持たれやすいため、爽やかさや誠実さが求められる職業の方は避けた方が良いでしょう。一度そると2〜3週間程度は元の状態に戻らないので、そり込みを一時的に入れたい場合は注意してください。

眉毛のそり込みは眉毛サロンや美容院でするのがおすすめ

眉毛のそり込みはセルフでもでき、失敗してもある程度カバーできますが、大幅にそり過ぎてしまうと失敗がかなり目立ってしまいます。失敗のリスクを減らしてきれいにそり込みを入れたいなら、眉毛サロンや美容院で入れてもらうのがおすすめです。

対応している眉毛サロンや美容院は限られるので、そり込みを希望する場合は事前に確認しておくのがおすすめです。仕上がりイメージの画像を見せてデザインしてもらうと、希望の仕上がりに近づけます。

眉毛のそり込みはメイクでも作れる

前述した通り、眉毛を実際にそり込むと2〜3週間は元の状態には戻りません。

そり込みを入れるのが不安な方や職業柄そり込みを入れるのが難しい方は、メイクでそり込み風のデザインを作ることもできます。またそり込みを入れる予定の方も、事前にメイクで試しておけば実際にそった場合の仕上がりがイメージしやすいです。

メイクでそり込み風デザインを作る場合は、以下のアイテムを用意しましょう。

●眉毛用コーム
●アイブロウペンシル or パウダー
●コンシーラー
●コンシーラー用ブラシ
●フェイスパウダー（色なし）
●フェイスパウダー用ブラシ

メイクでそり込み風デザインを作る方法を順番に説明します。

1.眉毛に濃いメイクをする

まず眉毛用コームでしっかり眉毛をとかし、毛流れを整えましょう。その後、アイブロウペンシルやパウダーなどを使って、眉毛に濃いメイクをします。

このときに使用するアイブロウコスメは、髪の色にできるだけ近い色の物を選んでください。眉毛のメイクを濃くすればするほど、ラインが際立ちやすいです。

2.眉上と眉下にコンシーラーを塗る

眉毛に濃いメイクをしたら、眉上と眉下にコンシーラーを塗って、眉毛の輪郭を際立たせます。

コンシーラーを塗ったら、コンシーラー用ブラシでしっかりぼかしましょう。

3.眉毛にそり込みのラインをブラシで描く

次に眉毛のそり込みラインをコンシーラー用ブラシで描いていきます。

ブラシの先にコンシーラーを取り、ラインを入れたいところに乗せましょう。ブラシを細かく上下に動かして、しっかりラインを入れるのがポイントです。ラインを入れたらしっかりと乾かしましょう。

4.フェイスパウダーでスリット部分をなじませる

最後にフェイスパウダーを使って、スリット部分をなじませます。

大きめのフェイスパウダーブラシにフェイスパウダーを取り、ラインを描いた箇所とその周辺にぽんぽんと軽く叩くように乗せます。

まとめ

K-POPアイドルの影響で、再び注目を集めている眉毛のそり込みは、個性をアピールできる眉毛のデザインです。ご紹介したようにセルフでもそり込みを入れられますが、失敗のリスクもあるので慎重に行いましょう。失敗のリスクを低減してそり込みを入れたい方は、眉毛サロンや美容院で入れてもらうのがおすすめです。

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