眉毛を脱色し過ぎた際の対処法とは? 脱色する際の注意点も解説

ヘアカラーをしている方の中には、髪色と眉毛の色を合わせるために、眉毛の脱色をする方もいるでしょう。しかし眉毛の脱色にはテクニックやコツが必要なため、脱色に失敗してトラブルが起こってしまう方もいます。眉毛を脱色してトラブルが起きた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
本記事では眉毛を脱色し過ぎた際の症状や対処法、眉毛の脱色を行う際の注意点や手順などをご紹介します。眉毛を脱色するとより垢抜けた印象を作れますが、失敗すると肌がダメージを受ける恐れもあります。眉毛の脱色を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
眉毛を脱色し過ぎた際の症状
眉毛を脱色し過ぎると、眉毛の色が明るくなり過ぎてしまう他、肌にさまざまな症状が出てしまうことがあります。具体的にどのような症状が出る恐れがあるのかを見ていきましょう。
ひりひりする
眉毛を脱色し過ぎると、肌がひりひりすることがあります。
脱色に使用する脱色剤は毛の色素を抜く作用があるため、肌への負担が大きいです。脱色し過ぎると、肌が強い刺激を受けてしまい、ひりひりとした軽い痛みを感じてしまうことがあります。
赤みが出る
赤みが出るのも、眉毛を脱色し過ぎた際に起こる症状の一つです。
脱色剤に含まれる成分により、肌が刺激を受けたりアレルギー性接触皮膚炎を起こしたりすると、肌が赤くなってしまうことがあります。すぐに赤みが出ることもありますが、数日たって赤みが出ることもあります。
ただれる
ただれも眉毛を脱色し過ぎた場合に起こる症状です。
脱色剤を塗布して長時間放置してしまうと、肌が強いダメージを受けて、ただれてしまいます。また2つの薬剤をきちんと混ぜ合わせずに脱色剤を使用するなど、間違った使い方をした場合もただれが起きやすいです。
やけどになる
眉毛を脱色し過ぎると、やけどに似た症状が出ることもあります。
この場合も、脱色剤による刺激が原因です。強い痛みを感じたり、あざのような色素沈着が起こったりしてしまうことがあるでしょう。
水ぶくれができる
眉毛の脱色のし過ぎによって、水ぶくれができてしまうこともあります。
水ぶくれができるのも、脱色剤による刺激が原因です。水ぶくれと併せてかゆみを感じるケースや、小さなできものが複数できるケースもあります。
白斑ができる
白斑ができるのも、眉毛の脱色のし過ぎによって起こる症状の一つです。
前述する通り、脱色剤には色素を抜く作用があります。肌に脱色剤が付着すると、眉毛だけでなく皮膚の色素も抜けてしまうことがあるため、そこだけ白く色抜けしたようになってしまうでしょう。
皮がむける
眉毛を脱色し過ぎると、皮がむけてしまうこともあります。
皮むけが起こるのは、脱色剤による強い刺激や化学反応が原因です。他の症状が落ち着いた後に、皮がむけてしまうこともあるでしょう。
眉毛の脱色でトラブルが起きた際の対処法
眉毛の脱色でトラブルが起こった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
うまく脱色できなかった場合と、前述したような症状が出た場合に分けて、対処法をご紹介します。
うまく脱色できなかった場合
眉毛がうまく脱色できないと、眉毛の色が明るくなり過ぎたりむらができてしまったりしてしまって、違和感が出てしまいます。脱色に失敗した場合は、これからご紹介する2つの方法のいずれかで対処しましょう。
眉毛用のマスカラ
うまく脱色できなかった場合、眉毛用のマスカラを使うことで対処できます。
眉毛用のマスカラとは、眉毛に色を付けられるアイテムです。一般的には自眉毛を明るく見せるためや毛流れを整えるために使われます。
眉毛用のマスカラを使えば簡単に眉毛の色を変えられるため、すぐに眉毛の色を自然な状態に見せられます。洗顔をすると落ちてしまいますが、眉毛が伸びてくるまでの応急処置としておすすめです。眉毛用のマスカラはカラーバリエーションも豊富なため、髪色と合わせることもできます。
眉毛用のティント
脱色に失敗してしまった場合、眉毛用のティントを使って対処することも可能です。
ティントとは、肌の角質を一時的に着色できるアイテムです。通常は、一定期間眉毛の形や色をキープするために用いられます。
ティントで肌に色を付けることで、脱色し過ぎた眉毛を自然に見せられるでしょう。ただしティントに失敗してしまうと、定着した色はしばらく落ちないため、使用する際は慎重に行ってください。
肌に症状が出た場合
眉毛を脱色し過ぎて、前述したような症状が出てしまった場合の対処法を2つご紹介します。
抗菌・殺菌作用のある軟こう
肌に症状が出てしまった場合は、抗菌・殺菌作用のある軟こうを使用して、症状を落ち着かせましょう。抗菌・殺菌作用のある軟こうは、ニキビや擦り傷、軽度のやけどなどに使用される薬で、ドラッグストアなどで購入できます。
症状が軽度であれば、抗菌・殺菌作用のある軟こうをしばらく塗ることで、症状が落ち着く可能性が高いです。
皮膚科
抗菌・殺菌作用のある軟こうを使用しても症状が落ち着かない場合や、皮膚が溶けている場合、症状がかなり強く出ている場合は、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
症状がなかなか引かない場合、重度のダメージを受けている可能性も高いです。この場合に自己判断で対処してしまうと、痕が残ってしまう恐れもあります。皮膚科を受診すれば症状に合わせた適切な処置が受けられるため、状態が悪化してしまうのを防げるでしょう。
眉毛が新たに生えるまでどのくらいかかるの?
眉毛を脱色すると色素が抜けるので、元の状態に戻すには新しく眉毛が生えてくるのを待つ必要があります。
眉毛が生え変わるスピードは個人差がありますが、元の状態に戻るには2〜3週間程度かかるのが一般的です。新たな毛の伸びに合わせて少しずつ脱色した眉毛を切っていくと、徐々に脱色の失敗が目立たなくなります。
1カ月程度たてば、眉毛はほとんど元の状態に戻るはずです。それまでは前述した通り、眉毛用のマスカラやティントを使って対処してください。
眉毛を脱色する際の注意点
脱色剤は刺激が非常に強いため、眉毛を脱色する際はいくつか注意しなければならないことがあります。ご自身で眉毛の脱色をしようと考えている方は、これからご紹介する9つの注意点を押さえておきましょう。
肌の負担を考慮する
眉毛の脱色をする際は、肌にかかる負担を考慮してください。
眉毛専用の脱色剤はほぼ市販されていないため、脱色をする際は体毛用の脱色剤を使用する方が多いです。眉毛周辺は顔の中でも皮膚が薄いため、脱色剤を選ぶ際は肌への負担を考え、できるだけ低刺激な物を選びましょう。保湿成分が配合された脱色剤は、肌への負担を軽減できる傾向にあります。
また入浴後の毛穴が開いた状態や、シェービング・毛抜き後で肌がダメージを受けている状態で脱色すると、肌トラブルが起こりやすくなるので注意してください。肌への負担を軽減するには、脱色後に保湿を徹底することも大切です。
パッチテストを行う
眉毛の脱色をする際は、事前にパッチテストを行いましょう。
パッチテストとは、薬剤に対してアレルギーがないかを確認する方法です。二の腕の内側に薬剤を付け、30分後と48時間後に肌の状態を確認します(※)。パッチテストを行っている間は、なるべくシャワーや入浴を控えるようにしてください。
パッチテストで何らかの異変があった場合、薬剤が体に合わない可能性が高いです。所定の時間が経過する前に異変が起こった場合は、すぐに洗い流してパッチテストを中断しましょう。
※参考:日本ヘアカラー工業会.「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について」.
脱色剤の説明書を読む
脱色剤を使用する際は、初めに脱色剤の説明書を読んでください。
脱色剤によって使用方法や適切な放置時間は異なります。間違った方法で使用したり所定の時間以上放置したりすると、肌トラブルが起こる可能性が高いです。
必ず説明書の指示に従って使用しましょう。
適切な脱色剤を使用する
眉毛を脱色する際は、適切な脱色剤を使用しましょう。
前述した通り、眉毛用の脱色剤はほぼ市販されていないため、自分で眉毛の脱色をする際は体毛用の脱色剤を使用するケースが少なくありません。しかし体毛用の脱色剤は製品によって、眉毛や顔への使用を禁止していることがあります。眉毛や顔への使用が禁止されている場合は刺激が強い可能性があり、肌トラブルのリスクが高くなります。
眉毛や顔への使用が禁止されている脱色剤は、使用しないでください。
脱色時には眉毛の周辺に保護剤を塗る
眉毛の脱色を行う際は、眉毛の周辺に保護剤を塗りましょう。
脱色剤が肌に付くと、肌が受けるダメージが大きくなってしまい、肌トラブルが起きてしまいます。そのため、ワセリンなどの保護剤を眉毛周辺にしっかり塗って、肌に直接脱色剤が付かないように注意しましょう。
脱色剤が目に入らないように気を付ける
眉毛の脱色をする際は、脱色剤が目に入らないように細心の注意を払いましょう。
万が一脱色剤が目に入ってしまうと、最悪の場合は失明する恐れがあります。浴室など湿気が多い場所で脱色すると、脱色剤が液垂れして目に入りやすくなってしまうため注意してください。
脱色剤を塗布した後、コットンで眉毛を覆っておくと、液垂れを防ぎやすくなります。
肌に違和感があったら中止する
説明書に書かれた放置時間がたっていなくても、脱色剤の塗布後に何らかの違和感が生じたら、すぐに中止しましょう。
肌に違和感が出ているのは、何かしらのトラブルが起こり始めている証拠です。違和感を覚えたら、目に入らないように注意しながら、すぐに脱色剤を拭き取り、しっかりと洗い流してください。
長時間放置しない
眉毛の脱色をする際には、脱色剤塗布後に長時間放置せず、規定の時間を守って拭き取りましょう。
説明書に書かれた時間通りに放置していても、毛質によっては思うように色が変化しないことがあります。しかし、さらに色を抜きたいからといって、長時間放置してしまうと、肌トラブルが起こる可能性が高いです。
適切な頻度で脱色する
眉毛の脱色は適切な頻度で行いましょう。
脱色後の肌に何の異変がなくても、脱色をすれば少なからず肌はダメージを受けています。色味に満足できなかったとしても、短期間で脱色を繰り返すのは危険です。脱色剤の種類や肌質にもよりますが、一般的に適切な脱色の頻度は1カ月に1度程度とされています。
時間がたつと色がなじむこともあるので、思うように色が抜けなくてもしばらくは様子を見ましょう。どうしても色が満足できない場合は、眉毛用のマスカラを使って調節するのがおすすめです。
眉毛をセルフ脱色する手順
ここからは眉毛をセルフで脱色する手順をご紹介します。
脱色する際は、まず以下の物を用意してください。
●脱色剤
●保護剤(ワセリンなど)
●綿棒
●コットン
●水 or 拭き取り化粧水
では、順を追ってセルフで眉毛を脱色する方法を見ていきましょう。
手順1:眉毛や周辺の皮膚を清潔な状態にする
まずクレンジングや洗顔を行い、眉毛や周辺の皮膚を清潔な状態にします。
汚れている状態で脱色しても、脱色剤が眉毛に浸透しにくいため、色むらなどの失敗が起こりやすいです。目に見える汚れがなくても、洗顔を行ってください。
手順2:眉毛周辺に保護剤を塗る
洗顔後はしっかり水気を拭き取って、眉毛の周辺に保護剤を塗布します。
保護剤を塗る際は、厚めに塗るのがポイントです。まぶたにもしっかり塗っておくと、目への影響を防げます。
手順3:脱色剤を眉毛に塗る
保護剤を塗ったら、脱色剤を用意し、綿棒で眉毛に塗っていきましょう。
脱色剤は2つの薬剤を混ぜ合わせて使用します。説明書に従って、正しい分量で混ぜてください。その後、綿棒を使って、丁寧に塗っていきます。
最初に毛流れに沿って塗った後、毛流れに逆らうようにしてもう一度塗ると、むらができにくいです。
時間を置く
脱色剤を塗ったら、説明書に従ってしばらく時間を置きましょう。
前述した通り、説明書に書かれた時間以上置くことはNGです。また時間内であっても、異変が起きたらすぐに脱色剤を拭き取って、洗い流してください。
脱色剤を拭き取った後に水で洗い流す
時間がたったら、コットンを使って脱色剤を拭き取り、水で洗い流します。
コットンに水または拭き取り化粧水を含ませ、優しく拭き取りましょう。このとき目に脱色剤が入らないように注意してください。その後、水でしっかりと洗い流します。拭き取る際も洗い流す際もゴシゴシこするのはNGです。
拭き残しや洗い残しは肌トラブルの原因になるので、しっかり洗い流しましょう。
失敗しない眉毛の脱色には眉毛サロンがおすすめ
ご紹介した通り、眉毛の脱色はセルフでも行えますが、セルフで行うと色むらなどの失敗が起きやすい上、肌トラブルが起こる可能性も高くなってしまいます。失敗やトラブルのリスクを軽減して脱色するには、眉毛サロンで脱色の施術を受けるのがおすすめです。
眉毛サロンなら知識や経験のあるプロの手で脱色を行ってもらえます。同時に眉毛の形も整えられるので、希望の眉毛に仕上げられるでしょう。
まとめ
眉毛の脱色は、眉毛の色が明るくなり過ぎたり、色むらができたりという失敗が起こるだけでなく、肌の赤みやかぶれ、皮剥けなどのトラブルも起こりやすいです。セルフで行う場合は、ご紹介したポイントに注意して慎重に行うようにしましょう。
できるだけ失敗や肌トラブルのリスクを軽減して眉毛の脱色をしたいなら、眉毛サロンに行くのもおすすめです。メンズ眉毛サロンのプラスエイトは、眉毛ブリーチにも対応しています。経験豊富なスタッフがリスクに配慮して施術を行いますので、眉毛の脱色をしたい方はぜひお気軽にご来店ください。